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ullambana*gateway(ウランバーナ*ゲイトウェイ)のブログ


by uranbana
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もう春ですね

小田急線は普通ならラッシュと呼ばれる9時になりたてくらいのほうがわりとすいすい走るような気がします三木です9時半くらいになると逆に混んでいるような?


今朝もぎゅうぎゅうの電車に乗りつつ本を読んでの通勤だったのですが、突然激高する男性がおりました。
紺色のスーツに銀色フレームのめがね、髪の毛はそこはかとなく七三にわけ、肩から重そうな鞄を提げております。
そんな「どこにでもいる」と言ったら大変失礼なのですが、まぁ朝夕の電車やビジネス街にはたんといそうな風貌の彼(推定30代後半~)が、突然年下のやつにバカにされてるんだ!と怒り出しました。
一瞬にして張り詰める車内の空気。
声の主が誰なのか、どうか誰かと話していてくれという希望をこめて、声が発せられた方向に目をやると、彼は間違いなくひとりで、だからおれは野望に燃えているんだ!年下のやつらに彼女ができたら普通そんなやつは負けなんだよ!そんなことになったらおれはクーデターを起こすよ!のようなことを続けざまに、しかも繰り返し言うのです。
勿論全部怒鳴り口調。
しかも、口に出したらますます興奮したのか、声は段々大きくなっていきました。

最初の一言で彼のほうを的確に見てしまった私は(あ、ひとりなんですねと気がついた瞬間はもう遅く)、ぷんぷんした彼がこちらを見せもんじゃねぇぞこのやろーと言った鋭い視線にぶつかってしまいました。
慌ててそらしたら、彼はその後も上記のようなことを再び、架空の誰かに話しかけ(と言うより怒鳴りつけてますねこれは)続けました。

梅が丘と下北沢間くらいでしょうか、この小さい事件発生は。

下北沢について、たくさんのひとが降ります。
ドア側に立っていた私は流れに任せて一旦ホームに降りました。
そのまま知らん顔して他の車両に移り、彼の声の聞こえないところに行けばよかったのでしょうが、私はこれ以上彼が何を言うのか、聞きたい好奇心のほうが強かったので再び同じ車両に乗り込みました。
ちょっとひとの少なくなったそこでは、相変わらず男性のぷんすか声が。
ちらりと横目で彼の様子をうかがうと、潮が引くように彼の周りからは「もしものことがあったとき」を想定したのかひとがいなくなっておりました。
当の彼は座席に座ってそんなやつは人間のくずだ!くず!だからダメなんだ!!のような言葉で締めくくるまで延々「会社の年下のやつに先に出世され彼女ができて悔しい」といった内容の恨み言を怒鳴っておりました。

本を読みつつどきどきする私。
振り向けば彼がそこにいるのです、遠目から彼が次何を言うのか気になるひとも同じような思いだったでしょう。
代々木上原を過ぎたあたりで気が済んだのか、ようやく静かになり、新宿では何事もなかったかのように電車を降りました。


彼は頭の中で考えていることをそのまま声に出してしまっていたのかしら、と私も電車を降りてから思いました。
それに気がついてないのね、きっと。
私個人の勝手な分析ですが。

なんか、こゆのが最近多いような(恵比寿着いてグラススクエアあたりで私の前を随分とゴキゲンに歌っているおじさんがいたり)。
ここのところ、ようやく「春だねぇ」という意味がわかってきたような気がします。




三木
皆なんか辛いんだろなー、みたいな。

by uranbana | 2005-04-27 10:59 | daily